上がる?下がる?
「バイナリーオプションで勝てるインジケーターを知りたい」
そう思って検索している人は多いだろう。RSI、ボリンジャーバンド、MACD、移動平均線……。どれを使えばいいのか、どう組み合わせればいいのか、迷っているはずだ。
結論から言う。
私は今、インジケーターを使っていない。
月1000万円以上を稼ぐ専業トレーダーの私が、最終的にたどり着いた「最強の組み合わせ」は、何も表示しないことだった。
これは最初からそうだったわけではない。私はこれまで、ありとあらゆるインジケーターを試してきた。その結果、「インジケーターに頼らない方が勝てる」という結論に至った。
この記事では、なぜ私がインジケーターを使わなくなったのか、そしてインジケーターを使いたい人は何を選べばいいのかを解説する。
▼ 私の具体的な手法を知りたい方へ
私がインジケーターを使わなくなった理由
まず、私の経験を話させてほしい。

ありとあらゆるインジケーターを試した
私は過去に、思いつく限りのインジケーターを試してきた。
RSI、MACD、ストキャスティクス、ボリンジャーバンド、移動平均線、一目均衡表、パラボリック、CCI、ATR、ADX……。メジャーなものからマイナーなものまで、片っ端から使った。
組み合わせも何十通りと試した。「RSIとMACDを組み合わせれば精度が上がるのでは」「ボリンジャーバンドと移動平均線を併用すれば勝てるのでは」と、試行錯誤を繰り返した。
有料のカスタムインジケーターも買った。「このインジケーターを使えば勝率80%」という謳い文句に惹かれて、何万円も払った。
結果はどうだったか。どれを使っても、安定して勝てなかった。
勝てない時期に何を考えていたか
当時の私は、「まだ最適なインジケーターに出会っていないだけだ」と思っていた。
勝てないのは自分のせいではなく、インジケーターの選び方が悪いのだと。もっと良いインジケーターを見つければ、もっと良い組み合わせを発見すれば、勝てるようになると信じていた。
だから、新しいインジケーターを見つけては試し、ダメならまた次を探す。この繰り返しだった。
今思えば、これは完全に間違った方向だった。
インジケーターを減らすほど勝てるようになった
転機が訪れたのは、インジケーターを「減らす」という発想に切り替えた時だった。
ある日、画面がインジケーターで埋め尽くされているのを見て、ふと思った。「これ、本当に必要なのか」と。
最初は5つ表示していたインジケーターを3つに減らした。すると、判断が少し楽になった。
3つを2つに減らした。さらに判断がシンプルになった。
2つを1つに減らした。迷いが減った。
そして最終的に、インジケーターをゼロにした。
すると、驚くほど勝率が安定した。
チャートの「波形」だけを見て、価格の流れを直接判断する。これが、私が何年もかけてたどり着いた答えだった。
インジケーターの致命的な弱点
なぜインジケーターを使わない方が勝てるのか。理由は明確だ。

インジケーターには「遅れ」がある
全てのインジケーターに共通する弱点。それは「遅れ」だ。
インジケーターは、過去の価格データを計算して表示している。つまり、シグナルが出た時には、すでに相場が動き始めている。
例えばRSI。「30を下回ったら売られすぎ」と言われる。しかし、RSIが30を下回った時には、すでに価格は大きく下がった後だ。そこからHIGHエントリーしても、さらに下がることがある。
MACDも同じ。ゴールデンクロスが発生した時には、すでに上昇が始まっている。エントリーした瞬間が天井ということも珍しくない。
移動平均線のクロスも、発生した時にはトレンドがかなり進んでいる。「クロスを確認してからエントリー」では、一番おいしい部分を逃してしまう。
FXのような中長期取引なら、この「遅れ」は許容範囲かもしれない。しかし、バイナリーオプションのような短期取引では、この遅れが致命的になる。
1分取引や5分取引で、数秒の遅れは勝敗を分ける。インジケーターのシグナルを待っている間に、エントリーのタイミングを逃してしまう。

インジケーターは「過去」を見ている。しかしトレードで必要なのは「未来」の予測だ。このギャップが、インジケーター頼りのトレードが勝てない原因だ。
シグナルに頼ると判断力が鈍る
もう一つの問題がある。
インジケーターのシグナルに頼りすぎると、自分で相場を見る力が育たない。
「RSIが30を下回ったからHIGH」「ボリンジャーバンドの-2σにタッチしたからHIGH」。こういう機械的なエントリーを続けていると、チャートを見る目が養われない。
相場は生き物だ。同じシグナルでも、相場環境によって意味が全く違う。強い下降トレンドの最中にRSIが30を下回っても、そのまま20、10と下がり続けることがある。
シグナルだけを見ていては、この違いがわからない。
複数のインジケーターが矛盾する
「インジケーターを組み合わせれば精度が上がる」という話をよく聞く。確かに理屈としてはわかる。複数の根拠があれば、確度が高まるという考え方だ。
しかし、実際にやってみるとわかる。インジケーター同士が矛盾することが頻繁に起きる。
RSIは「売られすぎ」を示しているのに、MACDは「まだ下がる」を示している。移動平均線は上向きなのに、ストキャスティクスは「買われすぎ」を示している。
こうなると、どちらを信じればいいのかわからなくなる。結果、エントリーを躊躇したり、根拠が曖昧なままエントリーしたりしてしまう。
インジケーターを増やすほど、この矛盾は増える。情報が増えれば判断材料が増えると思いがちだが、実際は情報が増えるほど判断が難しくなる。
▼ 私の手法を詳しく知りたい方へ
それでもインジケーターを使いたい人へ
ここまで「インジケーターは使わない方がいい」と言ってきた。しかし、「それでも何か指標が欲しい」という人もいるだろう。
特に初心者は、何も表示されていないチャートを見ても何をすればいいかわからないはずだ。
そういう人のために、一般的に使われているインジケーターを紹介する。ただし、これらを使っても「それだけで勝てる」とは思わないでほしい。

移動平均線(SMA/EMA)
最もメジャーなインジケーター。過去の価格の平均を線で表示する。
トレンドの方向を確認するのに使われる。価格が移動平均線より上なら上昇傾向、下なら下降傾向。
ゴールデンクロス(短期線が長期線を上抜け)で買い、デッドクロス(短期線が長期線を下抜け)で売り、というのが基本的な使い方だ。
設定期間によって反応速度が変わる。短期(5〜20)は反応が速いがダマシが多い。長期(50〜200)は反応が遅いがトレンドを捉えやすい。
ボリンジャーバンド
価格の変動幅を統計的に表示するインジケーター。
中心線(移動平均線)と、その上下に標準偏差で計算されたバンドが表示される。価格の約95%が±2σの範囲内に収まるとされている。
バンドの外に出たら「行き過ぎ」と判断して逆張りする、という使い方が一般的だ。しかし、強いトレンド時にはバンドウォーク(バンドに沿って価格が動き続ける)が発生し、逆張りが連敗することもある。
RSI
「買われすぎ」「売られすぎ」を0〜100の数値で表示するインジケーター。
70以上で買われすぎ、30以下で売られすぎとされる。逆張りのタイミングを計るのに使われることが多い。
ただし、強いトレンド時には70以上や30以下に張り付いたまま動くことがある。数値だけを見てエントリーすると痛い目を見る。
MACD
移動平均線をベースにしたインジケーター。MACDラインとシグナルラインの2本で構成される。
ゴールデンクロスで買い、デッドクロスで売り。トレンドの転換点を捉えるのに使われる。
ただし、MACDは中長期向きのインジケーターだ。1分足や5分足のような短期取引では、シグナルの遅れが顕著に出る。
MACDについては「バイナリーオプションのMACD攻略|教科書通りでは勝てない本当の使い方」で詳しく解説している。
ストキャスティクス
RSIと似たオシレーター系インジケーター。%Kと%Dの2本の線で構成される。
80以上で買われすぎ、20以下で売られすぎ。RSIよりも反応が速いとされるが、その分ダマシも多い。
使うなら1つか2つに絞る
もしインジケーターを使うなら、1つか2つに絞ることを強くおすすめする。
複数のインジケーターを表示すると、情報が増えて判断が複雑になる。あるインジケーターは「買い」を示し、別のインジケーターは「売り」を示す。こういう矛盾が頻繁に起きて、迷いが生じる。
シンプルな方が判断が速い。判断が速い方が、チャンスを逃さない。

インジケーターを5つ表示している人より、1つだけの人の方が勝っていることが多い。情報量と勝率は比例しない。
私がたどり着いた方法
では、インジケーターを使わずにどうやって判断しているのか。
波形を直接見る
私が見ているのは、チャートの「波形」だ。
価格が上がっているのか、下がっているのか、横ばいなのか。高値と安値の位置はどうか。値動きに勢いがあるかないか。
これらを、チャートの形を直接見て判断している。
インジケーターを通さない分、リアルタイムで相場の状態を把握できる。遅れがない。
最初は「何を見ればいいかわからない」と感じるかもしれない。しかし、毎日チャートを見続けていると、自然と「今は上がりそう」「今は様子見」という感覚が身についてくる。
これは、インジケーターに頼っていては絶対に身につかない力だ。
詳しくは「バイナリーオプションのチャート分析|専業が実際に見ているポイント」で解説している。
ザオプションの画面だけで取引
私はザオプションの取引画面だけで取引している。MT4もTradingViewも使わない。
ザオプションの取引画面にもインジケーターを表示する機能はある。SMA、ボリンジャーバンド、RSIの3種類が用意されている。しかし、私はあえて表示していない。
取引画面のチャートで波形を見る。それだけで十分だ。
別のツールを開く必要がないから、取引に集中できる。シンプルな環境の方が、判断に迷わない。

インジケーターは「卒業」するもの
私の考えでは、インジケーターは「卒業」するものだ。
最初は補助輪のように使う。しかし、チャートを見る目が養われてきたら、少しずつ外していく。最終的には、補助輪なしで走れるようになる。
いつまでもインジケーターに頼っていては、本当の意味でのトレードスキルは身につかない。
もちろん、これは私の考え方だ。インジケーターを使い続けて成功している人もいるだろう。しかし、少なくとも私は、インジケーターを手放したことで大きく成長できた。
まとめ

私がインジケーターを使わない理由
- ありとあらゆるインジケーターを試した結果
- インジケーターを減らすほど勝率が上がった
- 最終的に「何も表示しない」に落ち着いた
インジケーターの致命的な弱点
- 全てのインジケーターには「遅れ」がある
- シグナルが出た時には、すでに相場が動いている
- 短期取引では、この遅れが致命的
- 複数表示すると矛盾が生じる
それでも使いたい人へ
- 使うなら1つか2つに絞る
- 複数表示すると判断が複雑になる
- シグナルに頼りすぎない
- いずれは「卒業」することを目指す
「インジケーターを使えば勝てる」という幻想を捨てよう。インジケーターは補助ツールに過ぎない。最終的に判断するのは自分自身だ。
私はありとあらゆるインジケーターを試した結果、「使わない」という答えにたどり着いた。これが正解かどうかは人それぞれだが、少なくとも私はこの方法で月1000万円以上を稼いでいる。
▼ 私の手法を詳しく知りたい方へ
インジケーターに頼らない、波形を見るトレード手法はこちら。


















「おすすめのインジケーターを教えて」と聞かれたら、私は「使わない方がいい」と答える。その理由をこの記事で説明する。