上がる?下がる?
「30秒取引で稼ぎたい」
そう思っている人は多い。ペイアウト率が高く、すぐに結果が出る。魅力的に見えるのは当然だ。
しかし、正直に言う。私は30秒取引をほとんどやらない。
月1000万円以上を稼ぐ専業トレーダーとして、30秒取引は「攻略が難しい」のではなく「やる必要がない」というのが本音だ。
ネット上には「30秒取引で稼げる手法」が溢れている。RSIを使え、ボリンジャーバンドを使え、逆張りが有効だ……。しかし、それらの手法で本当に稼げているトレーダーがどれだけいるだろうか。
この記事では、私が30秒取引をやらない理由と、例外的にやる場面を正直に解説する。「30秒取引で勝てない」と悩んでいる人は、ぜひ最後まで読んでほしい。
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30秒取引の特徴を理解する
まず、30秒取引の特徴を正しく理解しよう。メリットとデメリットの両方を把握することが重要だ。

ペイアウト率が高い
30秒取引の最大の魅力は、ペイアウト率の高さだ。
ザオプションの場合、30秒取引のペイアウト率は約1.95〜2.00倍。1分取引の1.90倍、5分取引の1.87倍と比べると、かなり高い。
損益分岐点で見ても、30秒は約51.3%、1分は約52.6%、5分は約53.5%。数字だけ見れば、30秒取引が最も効率的に見える。
「勝率50%でもプラスになる」という魅力に惹かれて、30秒取引を始める人は多い。しかし、ここに落とし穴がある。
すぐに結果が出る
30秒取引は、エントリーから30秒後には結果が出る。
長時間チャートに張り付く必要がなく、精神的な負担も少ない。忙しい人にとっては魅力的だ。
また、短時間で何度も取引できるため、「今日は10回取引して7勝3敗」といった結果をすぐに出せる。達成感を得やすいのも30秒取引の特徴だ。
ただし、この「すぐに結果が出る」という特徴は、デメリットにもなる。連敗した時に熱くなりやすく、冷静さを失いやすい。
分析が効きにくい
30秒という時間は、テクニカル分析が効きにくい。
インジケーターは過去のデータを元に計算されるため、「遅れ」がある。30秒取引ではこの遅れが致命的になる。
MT4やMT5で使える最短の時間足は1分足だ。30秒足は存在しない。つまり、30秒取引を分析するためのツールが根本的に不足している。
私が30秒取引をやらない5つの理由
ここからが本題だ。なぜ私は30秒取引をほとんどやらないのか。5つの理由を詳しく解説する。

理由①:テクニカル分析が通用しない
30秒という時間は、短すぎる。
インジケーターは過去のデータを元に計算されるため、常に「遅れ」がある。1分取引でもこの遅れは致命的だが、30秒取引ではさらに顕著だ。
例えば、RSIが30を下回った時には、すでに相場が反転し始めていることも多い。シグナルに従ってエントリーしても、30秒では利益方向に動く時間がない。
ボリンジャーバンドも同様だ。−2σにタッチした瞬間にエントリーしても、30秒後にはまだバンドウォークが続いている可能性がある。
私はインジケーターを使わず、波形を直接見て判断しているが、それでも30秒は短すぎると感じる。波形が形成される途中で判定時間が来てしまうからだ。
理由②:ノイズに巻き込まれやすい
30秒取引の最大の敵は「ノイズ」だ。
ノイズとは、トレンド方向と逆に一時的に動く現象。大口の注文や、一時的な需給の偏りで発生する。予測することは不可能だ。
1分取引でもノイズは厄介だが、30秒取引では致命的だ。トレンド方向が合っていても、30秒間だけ逆行すれば負ける。

ノイズで負けた時が一番悔しい。読みは正しいのに、運で負ける。これが30秒取引の理不尽さだ。
例えば、上昇トレンド中にHIGHでエントリーしたとする。トレンドの読みは正しい。しかし、エントリー直後に大口の売り注文が入り、一時的に下落。30秒後には元の上昇トレンドに戻ったが、判定時点では負けている。
こういった「読みは正しいのに負ける」という経験が、30秒取引では頻繁に起こる。
理由③:同値負けのリスクが高い
30秒という短時間では、価格がほとんど動かないことがある。
エントリー価格と判定価格が同じ「同値」になると、多くの業者では負け判定になる。これが「同値負け」だ。
1分や5分なら、価格が動く余裕がある。しかし30秒では、値動きが小さい時間帯だと同値負けが頻発する。
特に東京時間の午前中や、ロンドン・ニューヨーク市場が開く前の時間帯は要注意だ。値動きが小さく、30秒では価格が動かないことが多い。
同値負けは、分析の良し悪しとは関係なく発生する。これも30秒取引の理不尽な部分だ。
理由④:メンタルが崩れやすい
30秒取引は、結果がすぐに出る分、連続でエントリーしやすい。
「さっきの負けを取り返したい」「もう1回だけ」。この思考に陥りやすく、気づいたら資金が溶けている。
私も過去に経験がある。30秒取引で連敗し、冷静さを失ってさらにエントリーを繰り返した。数分で大きな損失を出した。
5分取引なら、1回負けても次のエントリーまで時間がある。その間に冷静さを取り戻せる。しかし30秒取引は、負けた瞬間に次のエントリーができてしまう。
「熱くなりやすい」「負けを取り返したくなる」という人は、30秒取引を避けるべきだ。
理由⑤:期待値が低い
ペイアウト率が高いからといって、期待値が高いわけではない。
30秒取引は分析が難しく、勝率が安定しない。ペイアウト率1.95倍でも、勝率が50%を下回れば損失になる。
1分や5分取引なら、勝率60%以上を安定して出せる。ペイアウト率は低くても、勝率が高い方が結果的に稼げる。
計算してみよう。30秒取引でペイアウト率1.95倍、勝率50%の場合、100回取引すると、50勝×1.95倍=97.5。つまり2.5%の損失だ。
一方、5分取引でペイアウト率1.87倍、勝率60%の場合、100回取引すると、60勝×1.87倍=112.2。12.2%の利益になる。
ペイアウト率だけで判断してはいけない。勝率との掛け合わせで考えるべきだ。
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30秒取引を「やる」例外的な場面
ここまで30秒取引をやらない理由を説明したが、例外はある。
私が30秒取引をやる場面を正直に紹介する。

例外①:明確なトレンドが出ている時
強いトレンドが出ている時は、30秒取引でも勝ちやすい。
上昇トレンドでローソク足が連続して陽線を作っている時、押し目でHIGHにエントリーすれば、30秒でも勝てる確率が高い。
ただし、トレンドが「明確」であることが条件だ。なんとなく上がっている、では足りない。
具体的には、直近10本のローソク足のうち7本以上が同じ方向に動いている、高値・安値が切り上げ(切り下げ)を続けている、といった状況だ。
こういった強いトレンドでは、30秒間逆行する確率が低い。ノイズに巻き込まれるリスクが減る。
例外②:急騰・急落の直後
急激な値動きの直後は、反発しやすい。
急騰した後は一時的に下がり、急落した後は一時的に上がる。この反発を狙うなら、30秒取引でも勝てることがある。
ポイントは「急激な値動き」であること。じわじわ上がった後の反発は弱い。一気に動いた後の反発は強い。
ただし、経済指標発表による急変動は別だ。指標後の動きは予測不能なので、絶対に避ける。雇用統計やFOMCの後は、30分以上は様子を見るべきだ。
例外③:値動きが活発な時間帯
値動きが活発な時間帯なら、30秒取引のリスクは下がる。
ロンドン時間初動(16:00〜18:00)やニューヨーク時間(21:00〜24:00)は、値動きが大きい。同値負けのリスクが減り、トレンドも出やすい。

30秒取引をやるなら、21:00〜24:00のロンドン・NY重複時間帯が最もマシ。それ以外の時間帯はおすすめしない。
特にロンドン・ニューヨークの重複時間帯(21:00〜24:00)は、1日で最も値動きが大きい。30秒取引をやるなら、この時間帯が最も適している。
逆に、早朝(6:00〜8:00)や昼間(11:00〜15:00)の値動きが小さい時間帯は絶対にやらない。同値負けが頻発し、分析も効かない。
例外④:少額で経験を積む時
30秒取引は、相場の動きを「体感」するには良い。
最小取引額で30秒取引を何度かやってみると、ノイズの怖さや、タイミングの重要性を実感できる。経験を積むための練習としてはアリだ。
ただし、本格的に稼ぐ取引としては推奨しない。練習で30秒取引をやり、本番では1分や5分取引をやる。これが賢い使い分けだ。
30秒取引より1分・5分を推奨する理由
私は30秒取引より、1分取引や5分取引を推奨している。
1分取引のメリット
1分取引は、30秒取引より分析が効きやすい。
30秒の倍の時間があるだけで、ノイズに巻き込まれるリスクは大幅に減る。私は1分取引をメインにしているが、30秒との差は想像以上に大きい。
ペイアウト率も1.90倍と十分高い。30秒の1.95倍と比べてもわずか0.05の差だ。この差のために、勝率を犠牲にする必要はない。
詳しくは「バイナリーオプション1分取引の手法|海外業者で勝つエントリー判断」で解説している。
5分取引のメリット
5分取引は、初心者が最も勝ちやすい取引時間だ。
ノイズの影響を受けにくく、テクニカル分析が効きやすい。冷静に判断する余裕もある。
30秒取引で勝てない人は、まず5分取引で安定して勝てるようになってから、短い時間に挑戦すべきだ。基礎ができていないのに30秒取引をやっても、負けが増えるだけだ。
詳しくは「バイナリーオプション5分取引の手法|初心者向け鉄板パターン3つ」を参考にしてほしい。
30秒取引で負ける人の特徴
30秒取引で負ける人には、共通点がある。自分に当てはまるものがないかチェックしてほしい。
ペイアウト率に釣られている
「ペイアウト率が高いから稼げる」は間違いだ。
ペイアウト率が高いのは、業者が「勝ちにくい」と判断しているからだ。ペイアウト率の高さは、難易度の高さの裏返しと考えるべきだ。
業者はボランティアではない。ペイアウト率を高く設定しても利益が出る計算だから、そうしている。
連続でエントリーしている
30秒取引は、連続エントリーしやすい。
1回負けたら「次で取り返そう」と思い、さらにエントリー。これを繰り返すと、数分で資金が溶ける。
30秒取引でも、エントリーは厳選すべきだ。「良いポイントが来たらエントリーする」という姿勢が重要だ。
分析せずにエントリーしている
「どうせ30秒だから」と、分析を怠っていないだろうか。
30秒でも、トレンドの方向、値動きの勢い、時間帯。最低限の確認は必要だ。分析を怠れば、ただのギャンブルになる。
ギャンブルなら、勝率は50%を下回る。ペイアウト率1.95倍でも、確実に負ける。
おすすめの業者
30秒取引を含む短期取引を行うなら、海外業者を使う必要がある。国内業者は金融庁の規制で、2時間未満の取引ができない。
私はザオプションを使っている。
ザオプションを選ぶ理由
- 15秒〜5分まで幅広い取引時間に対応
- ペイアウト率が高い
- 約定が速い
- 出金がスムーズ
30秒取引をやるにしても、まずは1分や5分で練習してから挑戦することをおすすめする。
まとめ


30秒取引は「稼げない」のではなく「稼ぐ必要がない」。もっと勝ちやすい取引時間がある。
30秒取引の特徴
- ペイアウト率が高い(1.95〜2.00倍)
- すぐに結果が出る
- 分析が効きにくい
私が30秒取引をやらない5つの理由
- テクニカル分析が通用しない
- ノイズに巻き込まれやすい
- 同値負けのリスクが高い
- メンタルが崩れやすい
- 期待値が低い
例外的にやる場面
- 明確なトレンドが出ている時
- 急騰・急落の直後
- 値動きが活発な時間帯
- 少額で経験を積む時
推奨
30秒取引より、1分取引や5分取引から始めることを推奨する。勝率を安定させてから、短い時間に挑戦しても遅くない。
ペイアウト率の高さに惑わされず、勝率を重視した取引をしよう。
▼ 私の手法を詳しく知りたい方へ
具体的なエントリー判断や、実際のチャート解説はこちら。
















30秒取引を否定するわけではない。ただ、初心者が最初に手を出すべき取引ではないと考えている。